http://www.shinchosha.co.jp/book/123505/
こんにちは。
最近バックパッカーのバイブル「深夜特急」を読んでいて、「これって今の物価で計算したらいくらなんだろう」と疑問に思ったので計算してみました。
(計算や考え方が間違っていたらすみません。)
著者の旅の予算について。
著者が旅に出たのが26歳の時。
著者は1947年生まれなので、旅をしていたのは1973年。
「深夜特急1」の11ページに「1泊4ルピー、およそ140円」という記述があります。
この当時、1ドル=7.58ルピーという固定レート(*1)だったため、これを計算すると1ドル=265.30円。
1973年のドル円チャート(*2)から推測するに、著者が日本を旅立ったのは1973年4月〜10月の間と推測できます。
著者は旅の予算が1900ドルと記述しているので、日本円に直すと50万4070円。
消費者物価指数で考える。
消費者物価指数は、2015年の消費者から見た物価を100として、年ごとの物価を示した指数です。
消費者物価指数(*3)が1973年が39.3、2016年が99.9なので2.542倍、今の物価に直すと128万338円ということになります。
深夜特急時代と現在のレートの変換表
- 1円=2.5円
- 1ドル=674円
- 1ルピー=89円
- 1香港ドル=1パタカ=150円
これをイメージしながら深夜特急を読むと、インドでの1泊が350円は妥当だと思うのですが、香港の黄金宮殿迎賓館の1泊2898円は高すぎるんじゃないかなと想像できます。
そして、「カジノで両替していた100ドルって6万7400円なのか…」深夜特急を読んだ人なら分かると思うのですが、6万7000円を簡単に両替させちゃうカジノって怖いですね。笑
トラベラーズチェックについて。
海外旅行者用の小切手で、現金に両替する直前にサインをして使い、もし盗まれたとしても再発行ができるので、20世紀末までよく使われていたのですが、現在日本では販売 終了になっています。
http://www.iwannabefree.info/no_more_tc
今はクレジッドカードや国際キャッシュカードが主流ですもんね。
飛行機について 。
1973年のインド航空のボーイング707は、こんな感じ。
http://flyteam.jp/photo/967580
海外旅行者数1600万人の2015年に対して、1973年は230万人(*4)。
現在の海外旅行の感覚とははるかに違うと想像できます。
香港・マカオについて。
「深夜特急1」の75ページにレストランで出会った張くんと国境を見に行くシーンがあります。
「国境?香港は特別区なだけで同じ中国なんじゃないのか?」 と思ったのですが、著者が香港を訪れたのは1973年。まだ香港はイギリス領、マカオはポルドガル領の時代でした。
そう考えると、国境付近の丘から中国を眺めるシーンもまた違った気持ちになる気がします。
旅好きな人なら絶対に楽しく読めると思います!
ぜひ読んでみてください!
それではっ☆
参考文献